クラウド [本]
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こんにちは
しょっちゅう書店や図書館に行き、目新しい作家に対しては
かなりレーダーを張り巡らせてるつもりなのですが、
突然、何の受賞歴もなく複数の本を出版している作家がいます。
この作家もそんなひとりでした。
樹林伸氏の、『クラウド』
連載も、月刊『パピルス』というややマイナーな文芸誌。
そして、奥付を読むと、漫画の原作などを書いていたらしい。
しかも、『金田一少年の事件簿』や『神の雫』などのメガヒット作^^
ふ~ん、と思いながら読み進みましたが。。
なるほどな~ やっぱりうまいな~ という印象でした。
20代の女性が、社内恋愛の末に精神的に出社できなくなり、
ひきこもりつつ、救いを求めるうち、ツイッターの世界に入り込む。
そこには彼女のことを大切に思ってくれる、見えない存在がいて
やがて彼女を守るために殺人事件を引き起こす。。
200P足らずの作品なのですが、テーマがテーマなので、
かなり旬があって、来年になって読むとどうなのか?と思わせる
部分も多かったのですが、作品としてはよくできていたと思います。
伏線や布石、謎解きの過程など、短い作品なのでやや強引な
ところももちろんあるのですが、ドラマ化しても面白いかも。
文学や文芸とはまた違った、エンタテインメント作品ですね。
次の作品も読んでみたいかな^^
では、また。
2011-08-15 03:46
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