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祝福 [本]

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こんにちは

週末は久しぶりの雨になりました。

このブログでの読書日記は、読んだそばからUPするのではなく、
書き溜めておいて順次気が向いたら、というスタイルなので
微妙なタイムラグがあったりします^^

きょうは雨なので、新しい本たちを読み耽ると思うのですが、
まずはこちらをUPしておこうと思います^^

新人作家としては恵まれたデビューと作品群。

同じ作家でも、最初から完全に勝ち組です。

長嶋有氏の、『祝福』

文學界でデビュー、翌年芥川賞受賞。
2007年にはなんと第1回大江健三郎賞受賞。

華々しいことこの上ないです。

で、作品はというと。

なんというか、個人的な印象としては、「スレスレのキワキワ」

幅の細い塀の上を、ゆらゆら歩いて、いまにも反対側に落ちそうな?


しかし、決して落ちない。
そして、そのことをどこかでみんな知ってる、という感じ。


この1冊は、いろいろなところに書いた短編集を収録してます。

テーマも初出紙もバラバラですが、トーンは彼女のもの。

なんてことのない話で、セリフが多いのですが、
やっぱりこっち側なんだろうな~と思わせます。

こっち側ってなに? 

人が読むべきものを書ける特殊な人たちがいる側なのかも。


一見たいしたことなさそうに見える人が、なかなかやるとなると
人はいっぺんにやられてしまいますね。

2度目、3度目に読める作品です、というか、読んでほしいです。
1度目にはスルーして評価できないかもしれないので。


では、また。






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