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檻の中の鼓動 [本]

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こんにちは


堅い、なんとも堅いタイトル。
装丁も、黒バックに鈍く光る鎖の絵。

末浦広海氏の、『檻の中の鼓動』

さすが江戸川乱歩賞の受賞作家の作品という感じでした。

登場人物、物語の展開、テーマなど、飽きさせずに
ひきつける要素があるのですが、2時間ドラマ的な雰囲気も^^;

警察ものではあると思うのですが、実証的な部分は少なく、
それでも、ぐいぐい引っ張っていませるところはさすが。

嬰児生み捨てと、デリバリーヘルス、テーマは下世話で
ストーリー的にはやや強引で、ご都合主義的なところもあり、
緻密さには欠ける文章も気になりますが、面白く読めました。

それぞれのシーンをもうちょっと説得力を持って書けたら
重みも増して、リアルな感じが出たかなとは思うのですが、
検証や書き込みよりは、こういった楽に読める作品もありかもです。

作者は登場人物に思い入れを持って書いているような気もするので、
もしかしたら、シリーズ化するかもしれませんね。

そうしたら、ますます2時間ドラマのヒットシリーズのようです。
個人的には、特に好きなジャンルの作品ではないので、
次回作は読むかどうかは未定です。


では、また。




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